愚僧小原からの新情報お知らせ

お盆法要とは

七月の東京のお盆の時期にお盆法要の依頼をされた方から、「実はお盆法要は何のためにするかわかっていないのですが・・」という話がありました。
他の方で同じようにわからないまま、七月のお盆を迎えた、これから八月のお盆を迎えるという方にご参考になればと、私が案内したお盆の合同法要の案内文を紹介します。ご参考になれば幸いです。

なお、檀家寺(菩提寺)がある方などお寺、僧侶との関わりのある方は、既に法話等で賜っているかと思いますのでその教えにしたがっていただければと思います。

お盆法要はお参りする方にとってもとても有り難いことです。
お盆とは正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
1年の半期の大切な区切りとして諸仏になられた故人を縁としてお釈迦様の教えを受けて、倒(とう)見(けん)(逆さに見る)から正(しょう)見(けん)(正しく見る、考える)へと自分の傾いた姿勢を正しく調(ととの)えさせていただくものです。
お釈迦様の高弟子の目連が、餓鬼(飢えの世界)に陥っている亡母の救済をお釈迦様に仰(あお)いだところ、「僧たちが3か月の安居(あんご)(修行)を終えて遊行(ゆぎょう)出かける七月十五日、その大勢の僧に飲食の布施をすれば、その功徳によって亡母は救われる。」と賜り、亡母が救われたという盂蘭盆(うらぼん)経に説かれている教えがいわれです。
「盂蘭盆」とは、「倒懸(とうけん)(見)」(倒(さか)さ吊り)のことで、その苦しみは逆さ吊りによる肉体的な苦しみだけではなく、自分に見えるもの全てが逆に見える苦しみも示しています。
正しい姿勢に戻る、つまり倒見から正見に転ずると、すべてがありのままに正しく見えのです。
お釈迦様から賜る教えはここにあります。
自分の正(ただ)す、調(ととの)えるべき点を修正する正月(修正(しゅうしょう)の月)同様、お盆は一年の半期の区切りです。忙(せわ)しい普段の生活、他人(ひと)のことは横において、自分の苦、迷いの因が自分の逆さの見方、考え、すなわち煩悩具足がゆえに人、物、事全てを自分に都合よく分別することが因であることを知り、倒見から正見に転じて自分を立て直して新たな歩みをという教えです。
この「盂蘭盆」にて、教えを説いてくださっているお釈迦様(教仏)、救ってくださる阿弥陀如来様(救仏)に遇わせてくださった諸仏(しょぶつ)となられている故人対して生前の遺徳を偲ぶとともに、仏として敬い感謝です。
さらにお釈迦様、阿弥陀如来様に出遇ったことで両如来様からお慈悲を賜る慶(よろこ)びと感謝をお願いします。

南無阿弥陀仏