愚僧小原からの新情報お知らせ

往生成仏とは

 四十九日法要についての問い合わせの方から、「葬儀費の負担からやむを得ず直葬で済ませたが、成仏できたのでしょうか」と一言尋ねられました。そこで、特に檀家、門徒になられているお寺はないということでしたので、「往生」「成仏」についてお話をしました。

 お釈迦様は、この世の後、生死を繰り返さないために、再び人界など六道の世界に生まれ変わるのではなく、苦が一切なく、分別がなく平等、死がない永遠の世界である浄土(仏土、仏の世界)生まれ往き仏になることを見い出し、たくさんの仏様の教えを説かれました。浄土へ生まれ往き仏になることを「往生」、そして仏になることを「成仏」、「悟る、覚る、さとる」で、一言で「往生成仏」と言います。

 僧侶が往生成仏の仏様への導き、お取り次ぎをする儀式、儀礼が葬儀です。ですから、火葬のみで故人を送る直葬では成仏されたとは言い切れません。

 この方にはこのようなことをお話をしましたが、私は四十九日法要を承るに当たり、阿弥陀如来様への往生成仏のお取り次ぎをするお勤めとしました。なぜならば、四十九日までは次はどの世界にどのように生まれ変わるかが決められる期間とされているため、六道ではなく極楽浄土に阿弥陀如来様に救っていただくことが間に合うからです。ということで、何とかこの方にはお役に立てかと思っています。

 このような方のように、特に檀家、門徒になられているお寺はないという方で葬儀費の負担から葬儀を諦め直葬を考えている、直葬にしたというような方はご相談ください。愚僧ながらご事情に対応すべく私のできる限りのサポートをいたします。